近くて遠い国、、、と言われている韓国との距離は、やっぱり近かった!優しさ溢れる韓国の皆さんとの交流は、私も含めて、感動するほどの温かさ、なのです。
【期間】2019年8月19日〜22日
【場所】釜山
【参加人数】2名(女子高生)
【活動内容】
1.現地の方との交流(日本語学習者)
2.ゲストハウス宿泊
3.ヘウンデ(海)観光
4.西面(ソミョン)観光
5.ハングル学習(韓国語の勉強)
午前中釜山着の飛行機で到着!
今回は、渡航前に
「え、今行って大丈夫なの?!」と、数名の方に言われて、
この状況だからそう思われても仕方ないよな・・・と思いながらも、寂しい気持でいましたが、いざ来てみると、いつものように温かく、ステキな国です!
今回初韓国のHちゃんも、着いて早々、駅で切符を買うときに迷っている私達にすかさず声をかけてきてくれて、お手伝いをしてくれた駅員さんとの出会いに(日本語ができるのです^^)
「韓国の人、優しい~!」
と、いきなり韓国の人達の温かさに感動、です。
それから、いつものように、こちらでお世話になっている韓国のYさんと、こちらに在住している日本人のAちゃんと会い、一緒にご飯を食べて、ゆっくりと過ごしました。
Hちゃん、既に1日目にして
「帰りたくない!」と、こちらの皆さんの優しさや、町の活気溢れる様子など、日本と似ているのですが、「何か」が違う、という空気を、テレビからは感じ取れない「何か」を感じ、既に韓国の大ファンになったようです^^
そして、私が、海外に子ども達を連れてくるときにいつもしていること、それは
「初日に、その国の言語のドリルを買う」
です。
昨日も早速本屋さんに行ってドリルをプレゼントし、さんざん遊んで帰って、夜12時から特訓です^^;
いつも、世界中の人達が集まるゲストハウスに泊まるのですが、交流スペースで何かしていると、だんだん人が集まって来てくれます。
昨夜も、皆がワイワイ歓談したり、飲んだりしているスペースに、ノートとペンを持って勉強している異質な空気を皆さんが感じ取り
「え、何してるの?!」
と、声を掛けてくれて、説明すると、モロッコ人のお姉さんが韓国語の読み方を教えてくれたり、アメリカ人のお兄さんが、テーブルが低くて書きにくそうにしていいたHちゃんを見て、す~っと、本を4冊+将棋盤を持って来て重ねて、即席テーブルを作ってくれるのです^^;
そして、インスタグラム交換をして、Hちゃん、人生で初めてのモロッコ人のお友達が韓国でできました^^
今回のプログラムを支えてくれているYさんとお茶をしながら聞いた、とってもシンプルでそうだよな・・・と思った話。
今、身内の小学生の女の子が、日本語を勉強しているとのこと。
実は、その子が自分から何か「勉強したい!」と言ったのは初めて。
きっとそれは、日本人の友達ができたから、だそうです。
そして、当時、「あいうえお」も分からなかったその子は、
「こんにちは。今、ソミョンにいますか?」と、日本語で。
「友達と会話がしたい」という純粋な思いが、「日本語を勉強したい」に繋がって、小さな目標がその子の中に生まれています。
こういうことはニュースにはならないけど、でも、こんな子ども達の純粋な思いが遮られないような環境を守らなきゃな、と、改めて思いました。
小さな日本語学習者に出会えて、私もとても嬉しい初日となりました。
2日目は、12時待ち合わせで日本語学校の生徒さんのH君と初対面。
こちらで2年以上日本語教師をしているAちゃんの生徒さん。
こうやっていつも生徒さんを紹介してくれて、日本からの子ども達との交流の接点を作ってくれます。
私1人ではとてもこのプログラムは実施できません。
特に「出会い」は、そうです。
まず、私達に会うために、H君がわざわざリサーチしてくれてた焼き肉屋さんへ。
サムギョップサルという豚肉の焼き肉ですが、このお店は薄切り肉で、初めてでした。
「は〜、めっちゃお腹すいてたから、薄切り肉でよかった!すぐ食べられる^^」
と、女子高生らしいコメントで、予想よりかなり多目の注文もぺろりと完食^^;
その後は、満場一致で
「マカロンが食べたい!」となって、マカロンやさんへ。
私もせっかくなので、「バニラ味とピスタチオ味」を。
特にバニラ味はと〜っても美味しかった!
値段は、子ども達によると、日本の半額だそうです^^
それから私はCafeでお仕事。子ども達+H君はカラオケへ。
子ども達曰く
「韓国のカラオケは、エコーがすごいね^^;」
だったそうです。。。
H君は、たくさん日本の歌を知っていて、米津玄師、X JAPANなど、流暢に日本語で歌っていたそうです。
H君と会っている間も、子ども達は
「優しいね〜><」の連発です。
そしてH君は、来年軍隊に行くために、今は大学を休学中。
来月は、日本人のお友達がワーキングホリデーで韓国に来るので、それがとても楽しみです、とのこと。
その後、H君は17時からの日本語学校の授業へ。
私達は「海雲台(ヘウンデ)」という海の町へ!
ここは本当にステキな場所で、「韓国」というよりも、欧米系の香り漂う町です。
町の先に海があって、海も、海までの道もとてもワクワクするところです。
道中、韓国コスメでキャーキャーはしゃぐ女子高生達。
そして、海でもしかり^^;
海では、私達を韓国人だと思った、多分セールス?!グループの人達が、何か話しかけてきたのですが、子ども達が外国人だ、と分かると、持っていたお菓子をたくさんくれて、
「はい、どうぞ^^」(と、言っていたのだと思います^^;)
と、くれました。
ゲストハウスでも、たまたま一緒にエレベーターに乗った韓国人の男の子達が、降りる間際に、
「これ、はいっ。」
って、持っていた缶コーラを私達にくれたりと、こんな嬉しいハプニングが多いのが韓国です。
夜は、Aちゃんと、Aちゃんの大切なお友達と一緒に、す〜っごく美味しい焼き肉屋さんへ。
お友達のDさんは日本語があまり話せません。子ども達も韓国語が話せません。
でも、何かが通じて、終始大笑いの食事タイムでした。
Dさんは、ず〜っと私達のためにお肉を焼いてくれたり、飲み物がなくなったら、すぐにそこに気付いて注文してくれたり、とにかく気遣いがさりげなくてステキなのです!
この、彼の優しさが滲み出ている表情やしぐさは、子ども達にも充分伝わったようで、食事の後、女子高生の1人は
「はぁ〜、韓国人の彼氏が欲しい!」と本音をぽろり^^;
でも、それくらいこちらの男性の優しさ、温かさは、子どもにも伝わるのです。
日本人の男性の、シャイな表現と少し違って、また新鮮に映るのかも知れません。
とにもかくにも、大きな優しさ、さりげない優しさ、今回もたくさんの優しさに包まれた韓国での2日目、でした。
子ども達は疲れが溜まっているのか、12時まで起きてきませんでした^^;
っと、想像していたので、私は一足先に起きて、町中のカフェでパソコン作業。
体は韓国にありますが、パソコンを開けると、久しぶりの方からメールが届いていたり、福岡での仕事のこと、次回のスリランカのことなど、今後の活動についてのメールが。
一気に頭が切り替わります。
自分自身でもずっとずっと目指していた「世界中、どこにいてもできる仕事の仕方」が、少しずつ現実になってきています。
嬉しいことです。有り難いことです。
私が海外プログラムで、いつもパソコンを持っていって、プログラムの合間も仕事をしているのを見ると、子ども達にも面白い刺激になっているようで、
「日本に帰ったらパソコン勉強しよう!」とか
「パソコンができたらどんな仕事ができるんですか」とか
「私も大人になったら、世界中を飛び回って仕事ができるようになりたい」とか
いろんな好奇心が沸いてくるようで、私のありのままの仕事の仕方を見せたり、私がしている仕事、目指していることなどを、プログラムの中で何気なく話しています。
今日は結局、子ども達と合流したのが14時。
そこから、カフェのモーニング?!を食べて、それから「国際市場」という、露天がすっごくたくさんある市場へ。
13足1,000円の靴下とか、韓国ノリとか、ハニーバターアーモンド(今、日本ですっごく人気があるお菓子のようです)とか、洋服とか、たっくさん買い込む女子高生^^;
市場での楽しみは「値切ること」
日本ではしたことがないHちゃん、少しずつ市場のおばさん達との「値切りCommunication?!」が楽しくなって、上手になって、
(H:Hちゃん/O:おばさん)
H:「う〜ん、日本円で3,000円か〜。ちょっと高いなあ・・・。」
O:「高いじゃないよ〜。これ、Made in Korea、安い、安い!」
H:「え〜、じゃあ、いりません。」
O:「ちょっと待って、わかった。じゃ、今日だけ、25,000ウォンね。(=約2,500円)」
H:「え〜。まあ・・・、じゃ、20,000ウォンは?」
O:「ダメ、ダメ。私、ここ、一人仕事する。家賃、高い。ダメ!」
H:「そうね。。。じゃ、22,000ウォンは?」
O:「わかった。特別ね。23,000ウォン。これ、いいよ。今日だけ。」
という感じで、2〜3回押したり引いたりの値切り交渉の後、最後におばさんがちょこっとだけ値上げして終了っと、こんな感じで値段が決まります^^;
是非皆さんも、今度韓国の市場で買い物をする機会があれば、お試し下さいませ^^。
そして夜は、毎回毎回お世話になっているYさんと、最高に美味しいチキンやさん(チキン、フライドポテト、トッポギというお餅が全部一皿にフライで盛られてきます^^;)で食事して、その後、大人チームは韓国居酒屋へ。そして、子ども達はソルビン(韓国かき氷)へとそれぞれのお楽しみコースへ。
そしてゲストハウスに戻ったのは23時。
ちょうど1階の交流スペースが最高潮に盛り上がる時間です^^
案の定、様々な国籍の皆さんと、英語や韓国語や日本語混じりのコミュニケーションで大騒ぎをし、最後の夜が終わりました。。。
いつもいつも、「日韓のために」「日本の子ども達のために」と、忙しい中、時間を割いてこの活動をサポートしてくれる韓国人のYさんと、日本語教師として釜山で生活しているAちゃん。
このお二人が居なければ、毎回安心して釜山で活動を続けることはできません。
この2人から繋がる人々との出会いは、子ども達の心に、ずっと優しさと温かさを残してくれます。今のこの社会情勢だからこそ、「純粋に」お互いの国と、人達を繋ぐ活動を継続していきたいと、この活動の価値を改めて感じた今回の3泊4日でした。
過去、参加してくれた子ども達は、帰国後もずっと「韓国楽しかった!」「みんな優しくいい人だった!」と言ってくれます。
この思いを持ち続けられる環境作りは大人の仕事です。それを、私自身の仕事と意識して、これからも笑顔溢れる心の交流を続けて行きたいと思います。
最後、ゲストハウスをチェックアウトし、駅までの道は大雨でした。
大荷物を抱えて走っていると、同じ方向に歩いていたおじさんが、さりげなく傘をHちゃんにさしてくれて、駅まで一緒に走ってくれたのです。
駅に着くと、そのまま傘を閉じて駅の中に入っていきました。
最後の最後まで、私達は、韓国の皆さんの大きな大きな優しさに包まれながら、安心して、幸せに過ごすことが出来ました。
これが今のリアルな韓国であり、韓国の皆さんです。
これからも私達は、韓国が大好きです。
入江ちほみ