2012.05.20(日曜日)@建立寺
お寺での2回目のはぁと俱楽部です。
前回はホールのようなお部屋だったので、今回は本堂の横の大きなお座敷をお借りしました。
お線香の香りといい、お仏壇の威厳有る存在感といい、お寺独特の静寂といい、「非日常」をたっぷりと吸い込んできました^^
「情報交換」
「最近何か楽しいことありました〜??」というシンプルな質問です。だいたい皆さんの最初の出だしは「え!!楽しいこと〜??あったかな〜???」と思い出すのが難しそうな反応ですが、思い出すと、「あ、そういえばこの前〜。」と、楽しそうに話し始めてくれます。
当たり前ですが、人って楽しい話しをするときは楽しい顔になり、きっと頭の中もその時の楽しい思い出がフラッシュバックして幸せな脳になり・・・。
そんな話しを聞いている皆さんの顔も楽しい顔になってて・・・。自分がいかに幸せかをきちんと感じて欲しいという思いで、皆さんにお尋ねしました^^
ちなみに阿南さん→「博多座のチケットをもらって、『ラ・マンチャの男』見てきました!素晴らしかったです!!!」
大木さん→「先日数年ぶりの友達と美術館に行き、絵を見ながら美術館の方と話しをしていたら『感性が素晴らしいですね!』と褒められちゃいました^^」
他の方は「先日ナンパされちゃいました〜^^ふふふ〜。」などなどなど。
はい、皆さんちゃんと幸せですね^^ よかった、よかった!
「漢字クイズ」
これ分かります??ある日本語の雑誌から取り上げたのですが、とある難関中学校の入試問題。漢字のクロスワードクイズみたいなもの。ちょっと皆さんにやってもらいました。
が・・・。
まぁ難しい〜><。
でも、こうやって漢字の勉強でも、ただ単にテキストに沿ってやるより、クイズっぽくなってると「さぁ、解いてやるぞ〜!」って意気込みや、漢字が分かったときの「やった〜!!!」感が違うのです。みなさんし〜っかり学習者の立場だけでなく、気持ちもリアルに感じてました。解けない自分へのジレンマに「うぅぅぅ、何で分からん〜><」分かったときの「あぁぁぁ!わかった〜!!」などなど、みてて本と面白かったですよ、皆さんの反応^^
「初級学習者へのプチレッスン」
現在日本語学校で授業を受けている黄さん。初級の学生さんです。そして今日も無茶ぶりの模擬レッスンです^^今日のお題は「一人5分ずつ初級学習者と会話レッスンをする!」というものです。
「え!準備してないから無理!」と思われるかも知れませんが、普段からちゃんと日本語教師のスキルを準備してれば、会話レッスンはいつでもできるでしょ?!という私のちょっと厳しい考え、かもしれませんが、文法知識とコミュニケーション力と常に前の学習者が何を求めているのか、何を与えればいいのかという分析力みたいなものがあればできるはず?!と思っています。
常日頃から自分の周りの日本のこと、日本語のこと、人の事などなどに興味を持って接し、「これ今度授業で使おう!これ教えてあげよう!」という感覚で過ごしていると、自ずと神経が研ぎ澄まされてきます。自ずと授業に必要なものが分かってきます。
日々の生活が既に授業の準備であり、授業前日に行うのは「微調整」に過ぎない、と、こんな風に思っています。そして、きっとそうやってつけた日本語教師の力は、付け刃的なものではなく本当に体に染みついている力となっているはずです。そしてそれは日本語教師としてだけの力じゃなく、「人」としての魅力に結びついていると思います。私だったらそんな先生に教わりたいな、とも思っています。
「上級学習者へのプチレッスン」
現在日本で就職してる韓国人の金さん。本当に日本語が上手な生徒さん。
本当は前の時間の黄さんと同じように皆さんにレッスンをやっていただくつもりだったのですが、想像以上に前の時間で疲れてしまい(それほどの集中力でした、皆さん!)、もうほとほと無理そうだったので、ちょっとゆるめの感じのレッスンにしました。
ほとんどの上級者の悩みー日本語が間違っても訂正してもらえないーというもの。確かに、日常生活ではほぼ全くと言っていいほど支障がないレベル。だから、日本人も日本語教師も「上手でした」で終わらせてしまう。でも、上級者はだいたい「完璧になりたい!」という望みを持っている人が多いです。
ここまでのレベルにきて望むことは「日本人と間違われるくらいになりたい」というもの。なので、今日は金さんの話しを聞きながら彼の日本語のなにが変なのかを聞き留める作業をしました。本当に数少ない間違いでしたが、やっぱりありました。いろんな学習者の悩みに対応できる日本語教師でありたいですね。
「作法レッスン」
最初に書いた通り、この部屋は本堂の隣。お寺が大好きな黄さんをはじめ、本堂にうつってお仏壇に参る時の作法を学びました。黄さんは何を思っているんでしょうね・・・。
その作法が発端で、「中国ではこうです」「韓国ではこうです」と皆さんそれぞれの国の作法を実践してくれました。これは中国スタイル
←頭を床につけています。
これは韓国スタイル
←中国スタイルととても似ていますが、よく見ると金さんの両手が上に向いています(手のひらを上に)。これは、自分以外の人たちを敬っていますという表現。
短い時間でしたが、この本堂の異文化交流は素晴らしい時間でした。
*次回は6月17日(日曜日)です。 詳細はホームページをご覧下さい。(はぁと俱楽部 カレンダー)この日はスペシャル企画ですよ! 是非皆さんお越し下しね^^
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